【中学受験生必見】2016時事問題を考えてみる① 〜無重力について〜
宇宙に行くと地球の重力がなくなる!?
と思っている人はいませんか?
それは違います。
地球の周りを回ってる月がどこかへ飛んでいってしまわないのも、その距離まで地球の重力が働いている証拠ですね。
では、なぜ国際宇宙ステーションやスペースシャトルなどでは無重力状態になっているのでしょうか?
地球の周りを回りつづける国際宇宙ステーションやスペースシャトルなどは外向きに働く遠心力と地球の重力による内向きの力が打ち消し合って、重さが感じられない無重量状態になっているのです。
◇無重力状態ってどなんな状態!?◇
実験1
Q:コマはどう回る?
A:弱い力でも回りつづけます。
回転させる力のみが働き、いつもでも回りつづけます。
たとえ、ゆっくり回しても、首をふりながらたおれることはありません。
実験2
Q:魚は水の中を泳げるのか?
A:上下がわかならくなってしまう。
たとえば、コイは内耳にある耳石で重力を感じて上下のバランスを取っています。
無重力状態ではこの耳石がうまく働かないので、バランスが取れなくなってしまいます。
実験3
Q:綱引きをしたらどうなる?
A:二人は衝突する。
足を踏ん張ることができないので、綱を引いたとたんに近づき、衝突します。
無重力状態では、物の重さがないのと同じ状態です。
上も下もないですし、物も落ちません。
水はコップからはい出して丸い玉になり、ふわふわ浮いています。
(中学入試問題に挑戦:神戸女学院 理科入試問題)
私たちの身の回りの物体は、すべて地球から下向きに引っ張られています。
この力を地球の重力といいます。ところが、国際宇宙ステーションの中で見ると、見かけ上この重力がはたらかなくなって、「無重量状態」になります。
次のものを国際宇宙ステーションの中で使ったとき、地上と同じように使えるなら○を書き、もし使えないならどのようになるかを答えなさい。
①だるまおとし
②シャープペンシル
③ばねばかり
④てんびんばかり
一度考えてみてください。
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