【小学生低学年のママ必見!】早期英才教育の有無!?
今回は少し耳の痛い内容もあるかもしれませんが、子どもの将来に悪影響を与えるかもしれないことなので、あえてお伝えいたします。
当協会でも「早期教育は必要ですか?」と難しいご相談をいただくことがあります。
全部が全部「ダメ」というわけではないのですが、「早期教育」「英才教育」には将来的に注意しなければいけない内容があります。
たとえば、世界の国旗を見せて凄いスピードで次々とめくりながら子どもが国名を読み上げていく。というシーンを見たことがあります。
確かに、練習を繰り返しているうちに大人でも知らないような国旗を見せると国名を言えるようになっています。「凄い」の一言です。
しかし、これで「頭がよくなった」「記憶力がよくなった」といえるかどうかは別問題です。実際に学習能力に良い影響が出たかどうかは、はっきりと証明されていません。
むしろ、周囲の大人が勘違いをしてしまうと「瞬発的になんとなくはできるけど、落ち着いてものごとを考えられない」という子どもになりかねません。
実際に小学生の中には幼児期にそのような訓練をしていた経験から、
問題を見た瞬間に「あ!これはこうやればできる!」とすぐに問題を解こうとしてしまう子どもたちを見たことがあります。
問題がすぐに解ける低学年のうちは良いのですが、問題の難易度が上がる高学年になると、自分で試行錯誤する経験が乏しいため、問題を解くことができなくなり、伸び悩んでしまうということがあります。
中学受験の勉強をしている場合はさらに顕著にあらわれます。
集中力や持久力、応用力といった力が求められる時期に早期英才教育で鍛えられた、
暗記力や反射力がかえって弊害になってしまうことがあるのです。
早期英才教育がすべて悪影響になるということではないのですが、
成長に合わない無理な訓練や本来経験すべき時期にそれが抜けていると、
低学年のうちは順調でも小学校3年、4年になると、伸び悩んでしまうということがあります。これが「9歳の壁」と呼ばれるものです。
ようは、『バランス』が大切ということです。
暗記力や反射力を鍛える訓練と同時に、好奇心や探究心を持てるような経験を積ませてあげることが大切です。
好奇心を持って探求し、それを「理解できた」「発見できた」という経験は、ものごとをじっくりと考えるきっかけになります。
暗記力や反射力のみではなく、日常生活のさまざまな経験から知的好奇心や探究心を育んでください。
親子で楽しんで取り組めたら、さらに素晴らしいと思います。
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