【ここで差がつく!】算数の意外と見落としがちなおとし穴!?
算数を考えていく上でとても大切なことは、実際に起こっていることをイメージすることです。
与えられた問題を黙々とこなすだけでなく、問題の内容をしっかりとイメージして取り組むことが大切です。
例えば下のような問題が出た場合、(2・3年生でできる問題)
カラスが 15 羽電線に止まっていました。そこにスズメが7羽やってきました。すると カラスが5羽電線から飛び立ちました。しかし、またカラスが4羽とスズメが3羽やってきて電線に止まりました。カラスは全部で何羽になりましたか?
ただ、問題を解くだけではなく「え!カラスが15羽も電線に止まるの!?」「そこにスズメが来る?見たことない」など実際に起こっていることを想像してほしいと思います。これは学年が上がっていき文章題の文が長くなったとき、“問題の意味がわからない”という状態にならたいためにも重要なことです。
ここでひとつチェック問題です。
是非、親子でトライしてみてください。
【問題】
下の図のように、あるコップに水が入っています。今、図1のようにコップを少し傾けました。このままコップを傾けつづけて、水がこぼれ始めるまでコップを傾けました。
水がこぼれ始める状態の図を図2に作図してください。
【解答】
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そんな難しい問題ではありませんが、意外に子どもたちはできません。
注意すべき点は、地面と水面が平行になっているかどうかです。
コップや水面の多少のゆがみは目をつぶってください。あまりにも水の量が多かったり、少なかったりしなければ問題ありません。
ただし、地面と水面が平行ではない、意識していない、は正解ではありません。
作図した子どもが「平行」を意識して作図していたら是非、褒めてあげてください。
小学校では高学年になると水量を考える問題を学習します。
今回は作図するだけの問題ですので、低学年からでも取り組めます。
必要であれば自宅で実際に実験してみるのもおすすめです。
(お子様が水をこぼしても怒らないであげてください…)
【子どもの間違った作図例】(薄くて大変申しわけございません。)
問題は解けていても実は考えているプロセスに間違いが起こっている、
とうことにならないように、今から実際に起こっていることをイメージできるようにしましょう。
◇まとめ◇
こうした「考える力」は、より早い段階から育成することが大切です。
考える力は本来短期で身につくものではなく、付け焼き刃的に対応しても逆に失うものの方が多くなりかねません。一歩間違うと、公式ややり方の丸暗記へつながることもあります。
長い時間をかけてじっくり醸成するものです。
小学生の時期、特に低学年時期は、物事を柔軟に受け止め、そして、素直に受け入れやすい時期です。そうであればこそ、「考える力」を育成していくためにも、様々な先行体験をしていくことが大切になります。
こうして育成されていく「考える力」は、中学進学後はもちろんのこと、高校、大学、社会で活躍していくためにも必要な力であり、子どもたちにとってかけがえのない力になっていきます。
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