「お母さん、なんで勉強するの!?」と子どもに聞かれたときのために
勉強するといちばんいいことは、「頭がよくなる」ということです。
「勉強すると頭がよくなる」ということは成績が上がるということとは少し違う意味合いになりますが、
「なんで勉強するの?」という問いへの端的な答えになります。
たとえば、運動すると運動神経がよくなります。
運動部に入って何年かやっていると、もともとそんなに上手でなかった場合も、
ある程度は上達します。
それと似ていて、勉強するということは頭をよくしていることになります。
また、頭がよくなるのと同時に心のコントロールも上手になります。
勉強をしすぎて「我慢や自制ができずに衝動的な行動をおこす人」の割合よりも、
ぜんぜん勉強をしないで「我慢や自制ができずに衝動的な行動をおこす人」の割合の方が圧倒的に高いと思います。
「小さい頃から勉強させて、子どもが可哀想じゃないの?」という声もあるかもしれませんが、基本的にはそんなことはありません。
勉強をすることによって、ある種の自制心という、メンタルコントロールの技術も学ぶことができます。
勉強するということの基本は人の言うことを“きく”ことです。
「おれが、おれが」という自己中心的な態度を捨て、人の話に耳を傾けて、話をきくという享受の姿勢が求められます。
しっかりときくということが学ぶということの基本姿勢です。
そうした学ぶ構えができている人は、他の人に対しても意識を持つことができます。
本を読むということも同じく享受の姿勢が要求されます。
もちろん本の内容に100%同調する必要はありませんが、まずは相手の言っていることを受け入れてみようという姿勢が大切です。
「享受の姿勢を、勉強・読書を通じてつくりあげる」これが学ぶ構えの基本になります。
このように、勉強をすると素直に吸収するという構えが身につき、頭自体が良よくなります。
ですので、「頭がいいから勉強ができる」とか、「頭が悪いから勉強ができない」などという考えはあまり発展性のある考え方ではありません。
「頭のよさ」はトレーニングによって向上していきます。
勉強は、まず頭をよくし、心をコントロールするということに大変役立ちます。
もちろん、運動も勉強も“やりすぎる”ということには注意しなくてはいけません。
子どもたちのことを考えたバランスよいトレーニングが大切になります。
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