児童養護施設での活動概要
都内児童養護施設の学習コーディネートを担当しています。
今までは、中学受験のアドバイザーを中心に十数年間教育業界で活動をしてきました。ときには、経済的理由や家庭の事情により、子どもたちが満足な教育を受けることができない現状も目の当たりにしてきました。
都内NPO団体を通して、児童養護施設の現状を知り「何かできることはないか」考えるようになったのが活動をはじめるきっかけでした。
児童養護施設での活動は、主に小学生の子どもたち週1回読み書き計算の積み上げ学習をしております。ボランティアの方や施設の職員さんと協力し、個別指導に近い形式での学習支援です。
小学生の通塾が当たり前になってきている中で、学校にも家庭にも個別にフォローしてくれる人がいない子どもたちの学習遅れは年を重ねるごとに深刻化していきます。
その学習の遅れを少しでも防いでいくことを目標にしています。
当初の教室の子どもたちは、問題に取りくもうとしても「どうせできないしわからない」といって、なかなか勉強に取りくもうとしませんでした。
しかし、ひとつずつひもといて教えていくと、「できた」「わかった」「もっとやりたい」と変化していき、次第に学習に対して積極的になりはじめました。
今では、ボランティアの方や施設の職員さんの献身的な取り組みもあり、勉強に対して少しずつ自信をつけ、前向きに取り組むようになってきています。
すでに苦手意識が強く時間がかかるケースも少なくないですが、子どもたちは、少し背中を押してあげるだけで、乗り越えられなかった試練を乗り越えていきます。
これからも子どもたちが一歩一歩進んでいけるような環境をつくっていきたいと思います。
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