【6人に1人の子どもが貧困】
実は日本では16.3%もの子どもが貧困に直面しています。
この値は1980年代以降増加していて、特にひとり親家庭の貧困率は先進国の中では最悪の水準にあります。
日常の暮らしでは気づきづらいことことかもしれませんが、まずは現状を正しく受け止めることが重要です。
子どもの貧困が増えている原因のひとつは日本経済の伸び悩みから、非正社員が増えていることです。
非正社員は正社員に比べ収入が安定しておらず、社会保険も整っていないことが多いです。
また、税金が教育費に当てられる割合が少ないことも原因もひとつです。
その結果、大学などの教育費が高くなり、塾などに通うことのできるお金のある家庭の子が高学歴になり、お金のない家庭の子は成績が良くないという構図が生まれています。
ヨーロッパの国々では経済的に恵まれない子どもたちへの支援体制が存在しますが、日本では問題は家族で解決するという考えが残っていて、特に子育てについては自己責任としていままで対策を怠ってきたことが問題を深刻化しているようです。
子どもの貧困をなくすためには背景となっている正社員と非正社員の格差を小さくすること、生活の苦しい子育て家庭への現金給付などが考えられます。
さらに子どもたちへの学習支援などで教育の機会を保障することも重要です。
これらの対策から子どもたちの将来の可能性をつぶさないことが社会に求められます。
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