「お母さん、木枯らし1号って何!?」と子どもに聞かれたときのために
木枯らし(こがらし)とは
日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、冬型の気圧配置になったことを示す現象です。
気象庁では、東京地方と近畿地方でこのような冬になったことを感じさせるような風が吹いたとき、「木枯らし1号」のお知らせを発表しています。
この強い北風は冬型の気圧配置があらわれたときに吹きます。
よくニュース番組のお天気コーナーで、「西高東低の冬型の気圧配置」という言葉を耳にすると思います。
日本の冬季にみられる気圧配置で、大陸に高気圧があり、千島列島付近や日本の東に発達した低気圧がある、気圧配置になります。(下の図参照)
ユーラシア大陸から日本に向かって吹いてくる冬の北西季節風が日本海を渡る時に水分を含みます。そして一般に日本列島の中央部には連山があるために、日本海側ではこの風が時雨となって雨や雪を降らせたことで水分を失います。
結果、山を越えた太平洋側では乾燥した空気となり、これが吹き抜けることによって木枯らしとなります。
「西高東低の冬型の気圧配置」
(日本海側で雪をふらせる仕組み)
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