CMOからのお知らせ

日本家庭学習支援協会では、家庭学習力向上のために、はたらきかける人を CMO(シーモ)と呼んでいます。 CMOにより、家庭学習力の向上に貢献し、子どもたちの明るい未来をつくっていきます。 CMOを職業として確立することにより、さまざまな教育問題の是正に寄与し、日本の社会、経済発展に貢献していくことを目的とします。

【家庭学習力がアップする生活習慣】子どもの力を伸ばす家庭学習の方法〜高学年編〜

◇高学年は中学年で出来上がった学習習慣の継続と復習の徹底◇

小学校の高学年は中学受験をする子どもとしない子どもでは家庭学習の習慣がまったく異なります。

中学受験をするしないは地域性や各家庭の方針にもよりますが、親として家庭学習にどのような違いがあるかは知っておいて損はないと思います。

いづれにしても大切なことは、今までの学習習慣の継続と復習の徹底です。

今回は中学受験をする子どもと中学受験をしない子どもについて、それぞれ考えていきます。

 

 

◇中学受験をする場合の家庭学習習慣◇

高学年になると受験勉強も本格的になり、毎日の勉強が欠かせなくなります。

塾も週3〜4回通うようになり、勉強時間も長くなります。

中学年でつくりあげた規則正しい学習習慣を継続していくことが大切です。

 

①毎朝毎晩の数分間の学習

朝の数分間と寝る前の数分間を有効的に使いましょう。

朝は計算問題、寝る前は暗記学習がおすすめです。

計算問題はバランスの良い問題が必須です。市販されている問題集の場合、計算問題でも単元別になっていることがあるので、可能であれば総合的な計算問題がおすすめです。市販されている教材であれば、中学への算数の「計算」がお手頃です。

暗記学習はひとつの問題集を徹底的に繰り返しましょう。問題集を次から次へとかえると同じような問題は正解になり、同じような問題で間違ってしまうということがあります。ひとつの問題集を繰り返し取り組み、間違った問題をひとつずつ潰していくことが大切です。

 

②復習の徹底

家庭学習の中心はやはり復習です。間違った問題や習った問題は必ず解き直すようにしましょう。

また、弱点補強のしすぎには注意しましょう。小学生の場合、苦手な学習ばかりしていると不思議と得意な科目の成績が苦手な科目の成績に近づいてしまうということがあります。

「得意な科目は伸ばし続け、苦手な科目は平均値を取る」くらいの気持ちが大切です。

 

③一週間の学習習慣を継続する

高学年も中学年同様1週間単位の学習習慣が大切です。

毎日の学習習慣が中学年のうちからできていれば、勉強時間を増やしていくことはそんなに難しくありません。

勉強づけにならないように、学習プランをつくっていくことが重要です。

 

【家庭学習スケジュール例】

月曜日・水曜日・金曜日

(朝)計算・漢字 (夕)塾

(夜)塾の復習や学校の宿題 (寝る前)暗記学習

 

火曜日・木曜日

(朝)計算・漢字 (夕)塾の復習(学校の宿題)

(夜)暗記学習

 

土曜日・日曜日

(朝)計算・漢字 (日中)過去問演習と直し

(夜)暗記学習

※5年生は土日のどちらかはリフレッシュ日にし、どちらかは勉強時間にできると理想的です。

※6年生は土曜日に過去問、日曜日は日曜講座になります。

 

家庭学習例は概要になります。実際の家庭学習では、塾の通塾日や通塾日の授業科目によってより具体的に計画することをおすすめいたします。

 

◇中学受験をしない場合の家庭学習習慣◇

中学受験をしない場合は「中1ギャップ」にならないように準備をしておくことが大切です。

「中1ギャップ」にはさまざな問題がありますが、勉強面の「中1ギャップ」では、変化についていけず、成績が下がってやる気をなくしたり、家での勉強の習慣がついていないため、授業についていけなくなってしまいます。
特に、中学1年生の2学期あたりから急激に成績が落ち始め、「どうして?」と感じることも少なくありません。

重要なことは、小学生うちに中学生になっても対応できる規則正しい学習習慣と、

それを継続する力を身につけることです。

 

①毎朝数分間の朝学習の定着

平日、休日関係なく朝数分の朝勉強を定着しましょう。

計算や漢字などがおすすめです。小学校の計算ドリルや漢字ドリルなどでもよいですし、塾の計算、漢字の宿題、市販の計算漢字問題集などもよいかと思います。

勉強が苦手の子どもの場合は学習内容のハードルを低く設定すると取り組みやすくなります。

まずは朝学習を定着させることからはじめてみましょう。

 

②算数・国語を中心とした復習の徹底

特に算数は習ってきたことの復習を徹底しましょう。

学校の宿題(復習内容のもの)や学校で学習した同じ問題を解き直すことからで十分です。解説やノートを見ないで取り組みましょう。

国語は授業で扱ったお話の内容をしゃべらせるとよいと思います。

物語文は、登場人物の気持ちを所々で「今、どんな気持ちかな?」と聞いてみるのも効果的です。

説明文は、「何についてのお話かな?」「何と何がくらべられてる?」など、テーマや対比を意識した内容を聞いてみると将来の意識づけにつながります。

 

③一週間の学習スケジュールを固定する

学習の取り組み方次第では将来的に大きな差となってきます。

一週間の学習スケジュールを固定して取り組めると理想的です。

 

【家庭学習スケジュール例】

・平日

(朝)計算・漢字 (夕)学校の宿題や授業内容の復習、塾の宿題や授業内容の復習

(夜)読書や簡単な暗記学習

 

・平日に塾や習い事がある場合

(朝)計算・漢字 (夕)塾・習い事

(夜)学校の宿題(塾がある場合は基本的な復習)

 

・休日

 

(朝)計算・漢字

(夕)学校の宿題や授業内容の復習、塾の宿題や授業内容の復習

 

・休日に習い事がある場合

(朝)計算・漢字(午前・午後)野球、サッカー等の習い事

(夕)学校の宿題や授業内容の復習、塾の宿題や授業内容の復習

 

『中学校入学までに、身につけておきたい10の力』

①調べ学習ができる。(国語辞典・百科事典やインターネットの使用)

②適度な速さで板書をノートに書ける。(丁寧な字で)

③人の話を聞き取り、メモが取れる。(小学校の先生の連絡事項程度)

④音読、詩やことわざ等を暗唱する経験。

⑤漢字や知識の暗記学習をする経験。

⑥計算問題ができる。(分数、小数の加減乗除)

⑦47都道府県とその位置がわかる。

ローマ字の読み書きができる。

⑨学習姿勢ができている。(鉛筆、消しゴム、定規の使い方、椅子の座り方など)

⑩家庭学習の習慣がある。

 

 

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