「お母さん、エルニーニョって何!?」と子どもに聞かれたときのために
エルニーニョ現象とは
ペルー沿岸から太平洋の赤道付近にかけての海水の温度が、ふだんより高くなり、その状態が1年ほどつづく現象です。数年に1回、起こるといわれています。ちなみにエルニーニョはスペイン語で「男の子」という意味です。
エルニーニョ現象が起こると、南アメリカで気温の上昇が起こるほか、日本をふくむアジアの広い地域で気温が低くなり、東南アジアなどでは雨が少なくなります。
エルニーニョ現象はまだ数が少なく詳しく調査されていないため、どういった気象の変化が起こるのか予測しにくいそうです。
1993年、日本は全国的な冷夏となってお米が不作となりました。外国から多くのお米を輸入しなければならないほどの米不足が起こりました。
この冷夏の原因は、エルニーニョ現象だったといわれています。
日本ではエルニーニョ現象の発生に伴い、
夏は冷夏(太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。また、西日本日本海側では降水量が多くなる傾向があります。)、
冬は暖冬(西高東低の気圧配置が弱まり、気温が高くなる傾向があります。)
になりやすいといわれています。
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