【小学生の歴史入門】縄文時代ってどんな時代!?
・縄文時代とは!?
今から1万3000~1万2000年前からが縄文時代です。(なかなか想像つきませんね)
この時代に発明された土器の特徴が、縄目のもようがつけられているものが多かったことから、「縄文土器」と呼ばれ、「縄文時代」となりました。
縄文土器
・移住から定住へ
この頃発明された土器は、厚くてもろいという特徴はあったものの、これによって、食物の煮炊きが可能になり、食事の種類が増えました。
旧石器時代まではナウマン象やイノシシをつかまえても焼くことくらいしかできなかったのですが、縄文時代からは食物の煮炊きができるようになり、どんぐりや木の実も食べられるようになりました。
それによって、人々は水を得やすい水辺近くの台地に、竪穴住居をつくって集落を営み、定住するようになりました。
縄文時代に人々が定住していたことが明らかになった例としては、青森県の三内丸山遺跡があります。
これまでは縄文時代も移住しており狩りや漁、採集をして暮らしていたと考えられていましたが、三内丸山遺跡ではマメやゴボウなどの栽培作物が発見されたり新潟県のひすいが発見されたりするなど、「定住・交易(物々交換)」といった縄文時代のイメージを変える発見がありました。
・下の写真を見たことありますか?
これは土偶です。
土偶(どぐう)は、人間(特に女性)を模して、あるいは精霊を表現して作られたと考えられる土製品で、日本では、縄文時代に沖縄県を除く地域で製作されていたとされています。
土偶は女性の形をしているので、安産(無事に子どもが生まれますように)という願いがこめられていたのと考えられています。
縄文時代は自然に左右されてしまう生活ですから、さまざなことを祈っていたことが想像できます。
・貝塚の発見!?
貝がらや壊れた道具が捨てられた貝塚は、ごみ捨て場だったと覚えておきましょう。
特に、アメリカ人のモースが発見した東京都の大森貝塚が有名です。
貝塚が発見されたことで、縄文時代の人々の生活や食事、道具がわかりました。
ごみ捨て場なのですから、人々の生活に関わるものがたくさん発見されました。
貝を捨てていたので、海の近くにあるはずです。ここから、当時の海岸線を考えられるようになりました。
このように「化石や発見された道具、人々が暮らしていた跡地である遺跡」から、
歴史をひもとくことができるのです。
・まとめ
縄文時代の人は、骨角器といって動物の骨や角で道具をつくったりしていました。
釣り針なんかも骨でつくっていました。
また、縄文土器といって縄で模様をつけた土器を使うようになったことで、移住生活から定住生活へ変化していきました。