【今年見に行ってよかったもの②】親子で体験学習「世界遺産」神秘的太古の島(2泊3日2日目)
今週のお題「今年見に行ってよかったもの」
2泊3日で行く『世界遺産 屋久島』東京〜屋久島
いよいよ2日目は縄文杉へのトレッキング体験です。
荒川登山口から縄文杉までの道のりの、3分2がトロッコ軌道の上を歩いて行きます。
トロッコは大正12年に、安房~小杉谷間を開通して、屋久杉を伐採し里に
運んでいましたが、昭和44年に運行を終了しています。
当時は林業も盛んで学校もあったようです。
現在は、登山道にあるトイレなどの維持管理に必要な物資の輸送や、屋久杉の
土埋木や昔の切り株などの運搬に使用しています。
運が良ければ、トロッコを見ることができるかもしれません。
この日はそこそこ観光客も多く、ガイドさんの考えで一気に縄文杉を目指し、帰り道で他の見所を見ていく作戦でした。
混んでいるいるときは、縄文杉をゆっくり見れないこともあるそうですので、注意が必要です。
いよいよ、世界自然遺産地域に突入です。
(島全部が世界遺産というわけではありません)
屋久杉とは
日本での杉の南限が屋久島です。その南限で一般に樹齢が300年ほどと言われている杉が、2000年、3000年もの長寿の杉になるのは、年間4,000mmから10,000mmもの多雨に恵まれている屋久島の特殊な自然環境と、屋久杉の樹脂の特性が起因しています。
屋久島の土台は花崗岩で栄養分が少なく、杉の生長が他の地域に比べ遅くなります。
すると、年輪の幅が緻密になり材は硬くなります。そうなることで樹脂道に普通の杉の約6倍ともいわれる樹脂がたまります。この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるため、屋久杉は長い年月の間不朽せずに生き続けられるのです。
通称、樹齢1000年以上の杉だけを屋久杉と言い、1000年以下を小杉、植林の杉を地杉と区別しています。その屋久杉は、標高にして600m以上から1300mくらいの所に多く自生し、1200m前後に巨大杉が多く見られます。
縄文杉
1966年5月、上屋久町小杉谷の標高1300メートル地点で、樹高30m、根廻り43mの縄文杉が発見されました。縄文土器の火焔土器に似ているということからこの名前を付けたと言われています。
推定樹齢は7200年、世界最古の植物ともいわれていますが、あくまで推定樹齢です。
現在、縄文杉は一般の人の手には触れることができません。
木の廻りを皆伐されたため、多量の雨と強風により土が流され根が露出し、さらには登山者が根を踏みつけるという状況が縄文杉を倒壊の危機に直面させていたからです。
現在は、木の15mほど手前に設けられた高台から望めるようになっています。
(ガイドさんの作戦が見事成功し時間を気にすることなくゆっくりと見学できました。)
ウィルソン株
樹齢3000年、根廻り32m、胸高直径4.39m古株の中は空洞になっていて、小川が流れて広さは10畳ほどの大きさです。
1586年(天正5年)牧村の五郎七が足場を組、豊臣秀吉の命令により京都の方向寺建立の為に切ったとされています。
米国のウイルソン博士によって世界に知らされたのでこの名がついています。
株の中のある一点から見えるハート形の切り株は幸せな気持ちにさせてくれます。
夫婦杉
樹齢2000年、どちらか一方から出た脇枝が相手の幹に喰い込まれて、手をつないだ姿をしているのでこの名前がついています。
翁杉
三代杉
今よりおよそ3500年前に一代目の杉が生えて約2000年生き、二代目はその倒木の上に偶然発芽。親木を肥やしとし約1000年生き、三代目は株より芽を出した一本の苗が成長し、現在500年しかたっていませんが輪廻転生を覚えさせる樹として保護されています。
ツアーは6人でした。男性2人、女性4人。
全員怪我なく無事終了しました。途中数分雨が降りましたが、トレッキングにちょうど良い程度の気持ちのよい通り雨程度でした。
いろいろと考えさせられる素晴らしいツアーでした。
機会があれば是非体験してみてください。