「ゴールから考える」
ゴールから考えるとはどういうことでしょうか?
問題を正面から取り組んでも行き詰まってしまい、結論から仮定にさかのぼって考えることで、おのずと方針が見えてくる考え方です。
例えば、食事をする際、「好きなものは最初に食べる」というタイプと「好きなものは最後に食べる」というタイプに分かれると思います。
これは、「自分にとってどっちがおいしく食べることができるか」と結論からさかのぼって考えた結果です。
では、以下の文章を「ゴールから考える」とどんなことが創造できるでしょうか。
『てるてる坊主の代わりにガムテープがつるされている。』
「!?」と思う人が多いと思いますが、これをゴールから考えてと、
「ガムテープってどんなもの?」→ガムテープは掲示物を貼れる。
「貼れると晴れる?」→あ!言葉が一緒。だから晴れを願っているんだ。
どうでしょう!?
「ダジャレじゃん!」と思うかもしれませんが、これの考え方が大切です。
問題を正面から取り組んでも行き詰まったとき、結論を考えることで、
何を意味していたのかを創造することができるようになっていきます。
◇ゴールから考えるトレーニング◇
是非、親子で考えてみてください。
問題
900mlと400mlが量れるコップがあります。
この2つのコップを使って水600mlを量るにはどうしたらよいでしょうか。
ただし、水は何度でも捨てることができます。使えるコップは2つのみです。
(考え方は下です。)
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①600mlをはかるためには、900mlから300mlをぬくとできる。
②300mlをどうすれば量ることができるのか。
③400mlのコップに100ml入っていると、300mlを入れることができる。
④100mlはどうしたらつくれるのか。
ポイントは400ml入るコップに100mlを入れることです。
900ml入るコップを満杯して、400ml入るコップに2回移します。
(水はその都度すてる。)
そうすると、900ml入るコップに100mlが残る。
100mlの水を400ml入るコップに移し、900ml入るコップを満杯にしてから
100ml入っている400ml入るコップに水を移します。
そうすると、300mlの水がコップに移るので、900ml入るコップには600ml水になっています。
コップを使って実際に取り組んでみると、とても良いトレーニングになります。
このように、「結論から仮定にさかのぼってみる」という考え方はさまざな問題を解決する際に効果を発揮します。
問題を正面から取り組んでも行き詰まった時は、結論から仮定にさかのぼって考えてみてください。きっと見えていなかったものが見えてくるはずです。
「ゴールから考える」という方法は、国語の記述問題や社会の記述問題でも効果を発揮します。
次回は国語の記述問題を実際に取り組みながら、考え方をお伝えしたいと思います。
国語の記述問題が苦手というお子様は、是非参考にしてください。