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【中学受験生必見!】〜模試分析③・偏差値と合格率の関係性〜

2学期も始まり中学受験をお考えの家庭は9〜12月にかけてさまざまな模試の受験を検討していることと思います。

模試は受験後の活用方法が大切になります。

学力の位置を知るには便利な一方、数値だけにとらわれていると思わぬ判断ミスにつながってしまうこともありますので、正しく理解し、上手に活用することをおすすめいたします。

今回は偏差値と合格率の関係性についてお伝えいたします。

 

 

「合格80%偏差値」とは

八割の合格者がいないこともあります。

例えば、四谷大塚主催の合不合判定テストの合格可能性80%というのは「その偏差値対にいる受験生10人が受験すれば、8人が合格している(するだろう)」というラインになります。50%も同様です。

しかし、四谷大塚のサイトの、「結果入試グラフ」を見ると、その結果に違和感を持つ人も多いと思います。

入試結果グラフとは、それぞれの偏差値対にいた受験生のうち何人が合格し、何人が不合格になったかを、グラフにまとめたものです。

例えば、ある学校は50%と示された偏差値で40%しか合格していない学校があります。また、20%程度の学校もあります。80%も同様で全員合格のケースもあれば、50%程度のこともあります。

これは、「データの偏りや調査率、学校の出題と合不合判定テストの設問の関係など、さまざまな要素が絡むので、それらを補正し、ラインを設定」しているとのことです。したがって、単純に結果だけを設定しているわけではないことに注意しておきましょう。

 

収集したデータ量が少なく、精度の低い結果偏差値もある

合否データの少ない学校だと可能性があります。  

もしその学校を受験した受験生や模試参加者が数名しかいない場合、四谷大塚では「あまりにもデータ量の乏しい試験に関しては結果偏差値のライン設定をしない」とのこと。

したがって、受験者数の多い人気校や伝統ある学校のデータは充実しているが、コースや日程、試験科目などが新しくなった学校ではまだまだデータが十分ではありませんし、変動要素も多くなります。偏差値を見る場合はこの点に注意しておきましょう。

 

模試によって合格偏差値が違う理由

各模試の受験者の母集団には違いがあります。合格偏差値は、その結果を反映するものですので、当然違いが出てしまいます。

本来であれば、模試によって合格偏差値は違って当然なのですが、さまざまな模試結果が似た数値になってくることもあるので、疑問が生まれてしまうこともあるようです。

例えば、首都圏の三大模試と言われている、四谷大塚、日能研、首都圏模試を比較的してみると、四谷大塚、日能研は標準的で首都圏模試は標準よりも下のサンプルを多く持っていると言われています。また、上位層に強みを持っているといわれているのはサピックスと言われています。  

四谷大塚と日能研が設定する各校の合格ラインを見てみると、さほど大きな差はありません。それは受験する層がレベル的に似ているからでと考えられます。

一方、サピックスの偏差値を見ると、自分の志望する学校の合格ラインが低く設定されていることもあるので、驚く方もいるかもしれません。これは上位層が多く受験した結果、低めに数値が出るとういうことになります。合格するのが簡単になったわけではありません。

したがって、このような違いを理解したうえで、結果を分析するようにしましょう。

 

 

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